鶯のなかぬかぎりはあらじとぞおもふ
チャプレンのことば
2024/05/29
キリスト教とチャペル
OVERVIEW
チャプレンからのメッセージです。
チャプレン プラント トーマス
鶯のなかぬかぎりはあらじとぞおもふ ※
「私たちは、今は、鏡におぼろに映ったものを見ていますが、その時には、顔と顔とを合わせて見ることになります」(コリントの信徒への手紙一 第13章12節)。復活のテーマはキリスト教のみに限らず、世界各地の神話の中に出てきます。それに加え、イースター(復活日)は春に当たり、桜や鶯の鳴き声が戻ることをはじめとして、毎年の自然の「復活」と合います。しかし、世界中の伝統がいろいろな方法で「復活」を祝うからといって、イエス様の歴史的な復活が疑わしいということにはなりません。逆に、神様は万物を創造されていますので、世の中の伝統や季節の移り変わりはほのかにおぼろに、主イエスが十字架を通してはっきりと啓示された現実を指し示しています。生き物は規則として、生き続くように力を尽くします。神の愛の力に頼れば、その目標を完全に達することができます。つまり、イエス様の死と復活に与 れば、この世の冬から出ると、神の顔の光に照らされ、永遠の春に暮らせるようになります。
※「春来ぬと 人は言へども 鶯の なかぬかぎりは あらじとぞおもふ」壬生忠岑『古今和歌集』。
※「春来ぬと 人は言へども 鶯の なかぬかぎりは あらじとぞおもふ」壬生忠岑『古今和歌集』。
※本記事は季刊「立教」268号(2024年4月発行)をもとに再構成したものです。バックナンバーの購入や定期購読のお申し込みはこちら
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
CATEGORY
このカテゴリの他の記事を見る
キリスト教とチャペル
2024/11/11
道の途上にて—立教学院創立150周年に思う—
チャプレンのことば